↓の記事で紹介したようなクモの飼育方法
地表性タランチュラのとりあえずの飼い方です。
バードイーターと呼ばれる新大陸(南北アメリカ)のタランチュラは大体この飼育方法で行けます。
属で言えばGrammostla属、Brachypelma属、Pamphobeteus属、Phormictopus属、Theraphosa属、Aphonopelma属なんかです。
メキシカンレッドニー、チャコジャイアントゴールデンストライプニー、ブラジリアンブラック、ブラジリアンブルーなどメジャー(?)どころが属しております。
それぞれの属や種特有の注意点などには言及していません。
そのような詳細についてはできるだけ調べたり、購入したお店の人に聞いてください。
(まあブラキ、グラモあたりは丈夫だし水入れときゃ生きるみたいなところある。)
飼育容器
プラケースがいいです。体長の3倍くらいあれば十分です。Grammostola,Brachypelma属は小プラケースだと狭すぎますので大きいプラケースを使ってやってください。
クリアスライダーは見た目がきれいで観察がしやすいです。空気穴が小さいので蒸れに注意(暖房器具の近くに置かない)してください。
あとはダイソーとかの100均に売ってるシューズボックスやタッパーでも飼えます。穴はあけてやってください。
体長の2倍くらいしかないような小さいケージでも割と耐えますが、脱皮するためにひっくりかえることのできるくらいのスペースは最低でも確保しましょう。
床材
バーミキュライト、ピートモス、ヤシガラなどを2、3㎝敷きます。
ミズゴケを使う際は、薬品がついている場合があるので一日水に浸して使ってどうぞ。
ダニが発生した場合は燻炭を10%ほど混ぜると良いです。燻炭はクモにも影響を与えることがあるので、少しずつお願いします。
2020/09/20追記
燻炭って、そんなにダニに効果あります?色々実験してるけど、ダニが湧くときは湧くし、湧かないときは湧かない気がしてきています。結局ダニが湧いたら床材を全部交換するのが無難かな、と思います。
(というか、ダニ自体はクモに悪影響があるのかどうかも最近疑問。床材から湧いて食べカスに集まる類のダニってクモの体にくっついてるの見たことないです。もしクモの体に引っ付いて体液吸うとかだったら危惧すべきですけどね)
湿度・温度
湿度について、私がおすすめするのは床材の下半分50%くらいを水で浸すという方法です。これによって下半分を中心に、床材全体が”じっとり”すると思います。しっとりでなくじっとりでいいです。ちょっとべちゃべちゃかな?くらいで問題ないです。遠慮して、しっとりくらいにしていると頻繁に加水しなければならなくなります。(乾燥を好む種は別です。)
この時に、いわゆる「霧吹き」は使わず、洗浄瓶やコップを使って床材に水を加えてください。洗浄瓶とは↓のようなもの、これも100円ショップの園芸コーナーとかにあります。
↓の画像では右側から水を加え、左側の底部分に染み渡っていくような感じ
なぜ霧吹きを使わないのかですが、クモを刺激しないためです。霧吹きに驚いたクモが刺激毛を飛ばしたり、走り回って脱走してしまいそうになったりということは防ぎたいからです。霧吹きを使うよりも、洗浄瓶やコップで静かに水を床材に加えるのが、クモを刺激しない良い方法と考えています。
空気中の湿度を保つために霧吹きのほうが良いのでは?という意見があるかもしれませんが、床材から蒸発していく水分で十分だと考えています。
乾燥を好む種類なら砂なども良いです。アリゾナブロンド(Aphonopelma chalcodes)なんかは砂で飼うと映えていいかんじですよ。そういう人たちは水入れに水を入れるだけで、加湿は必要ありません。
温度は25℃~30℃前後にしておけばよいです。夏場以外はパネルヒーターかなんか必須ですね。温室で管理するのが一番楽です。
給水
めちゃめちゃ水飲みます。
おぼれないような水入れを設置しましょう。百円ショップで買えるようなしょぼいお皿とか、ペットボトルの蓋で大丈夫です。
かつては水入れ必須などとと言っていたのですが、床材が湿っていれば問題ないです。床材に口を付けて水を飲みます。どうしても水入れを設置したければ勝手にしてください。
ただし、乾燥を好む種については床材を濡らさず、水入れを設置して給水してください。乾燥を好む種っていうのは例えばアリゾナブロンドとかがいますね。
エサ
コオロギやデュビア、レッドローチ、ミルワーム、ジャイミルが良いです。
食欲は種類にもよりますが、サソリ以上ムカデ未満という感じでちょうどいい(?)です。
週に1、2回お腹のサイズくらいのエサを与えましょう。
コオロギを手で掴みたい人以外は↓を買うんだ。
本来は水草を掴む用のピンセットだけどめちゃ長くて使いやすいです。
10cmくらいのピンセットだと間違って指噛まれますからね。
2個のうち1個はお箸にでもしてください。(27cmピンセットの単品が売ってない)
地表棲はでかい種類が多いです。でかい人たちっていうのはコオロギ5匹とかあげないと満足しない輩もいますから、デュビアの成体を一匹おとすほうが楽ですな。
食べかすはさっさと撤去。コオロギに反撃されると悲しいです。地表棲だと食べカスの撤去が楽でいいですね。穴を掘るやつらはこうはいきません。
成体サイズになるとむしろ粗食気味くらいのほうが良いです。
あまりにも太らせすぎてお腹を引きずり、床材との接触部が不衛生になったり傷つけやすくなることがあります。
拒食・脱皮
エサを食べなくても焦らないでください。
気になってケージ揺らしまくったり、いじってみたりするとそれこそストレスです。また1週間くらいしてからコオロギを落としてみてください。
それでも食べなかったら多分脱皮前です。脱皮後しばらくしてから餌をあげましょう。
タランチュラの脱皮は、一度仰向けになり上に向かって殻を脱ぎ捨てます。仰向けになっているからと言って死んでいるわけではないのでよろしくお願いします。
あと、うつぶせのまま脱皮しそうな時があるのですが、うつぶせのままでの脱皮はほぼ失敗します。静かに仰向けにしてあげてください。
(うつぶせっていうのが普段の状態で、仰向けっていうのが牙むき出しのひっくり返ってる状態のことを指しています。)
あと卵を持っていると食べなくなります。そっとして刺激を与えないようにしましょう。
そもそも元気がなかったら湿度や温度を疑ってください。それかダニ。
隠れ家、シェルター
別になくてもいいですがクモたちからしたら、あるとうれしいです。
そもそも地表棲とは言ったって、野生環境では巣穴に入ってくらしています。
地中棲と比べては積極的に穴をほらないってだけなので。
まとめ
ないです。
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