餌食い、大人しさ、丈夫さを星で表します。
例えば、大人しさ★★★★★なら非常に大人しい。
逆に☆☆☆☆☆だったらめちゃ荒いことを意味します。
「餌食い」はよくエサを食べるかどうかです。成長の早さにも影響します。
「丈夫さ」は温度湿度に寛容かどうかです。この項目は、生息場所が過酷かどうかに依存します。
大体の値段を書いておきますが、時期などにもよるのであてにしないでください。
【追記】動画ができました。詳しく聞きたい人はぜひご覧ください↓
紹介するクモたちは,当サイトで販売しています。興味があれば記事を読んだ後でもぜひご覧ください↓
目次
カーリーヘアー
学名:Tliltocatl albopilosum(旧Brachypelma albopilosum)
- 地表棲
- 餌食い ★★★★★
- 大人しさ★★★★★
- 丈夫さ ★★★★★
- 値段 ベビー:5000円くらい
- 体長は最大7cm程、レッグスパンは15cm以上
- メスの寿命 10年以上
ニカラグアやコスタリカで見られるタランチュラです。
独特のカールしている毛で覆わているためカーリーヘアーと呼ばれます。
黒の体と金色の毛とのコントラストが特に美しい蜘蛛です。
初心者から熟練者まで人気があり、特にその穏やかな性質&食欲旺盛さから初心者にぜひともおすすめしたい種類です。
食欲旺盛であることは初めてのタランチュラ飼育を楽しむために特に重要です。
タランチュラを飼い始めたときに最初に感動するポイントは、エサを食べてくれたとき&みるみる大きく成長するを目の当たりにしたときです。
エサを食べてくれないと体調を心配して不安にもなります。
カーリーヘアーは脱皮前の拒食(エサを食べない期間)が短く、与えれば与えるだけ食べる個体が多いです。餌やりの満足感、成長過程の観察を一番楽しめる種類だと思います。
※拒食はどんな種類でも起こることで、病気ではありません。
また、ベビーの飼育方法は↓
メキシカンレッドニー
学名:Brachypelma hamorii
- 地表棲
- 餌食い ★★★★★
- 大人しさ★★★★★
- 丈夫さ ★★★★★
- 値段 ベビー:5000円~
- 体長は最大7cm程、レッグスパンは18cm以上
- メスの寿命 10年以上
メキシコで見られるバードイーターです。
おそらく全タランチュラのうち、一番飼育人口が多いタランチュラです。
綺麗、おとなしい、大きい、丈夫、毒性も低いという優良物件(?)だからでしょう。
おそらくこれらの条件を全て揃えているのはメキシカンレッドニーだけかもしれません。
タランチュラオタクからは「大人しすぎてむしろつまらない」とか、わけのわからない文句が出る次第です。
↓では少し詳しく紹介しています。興味があればどうぞ
【2020/10/06追記】
紹介を動画にしました。メキシカンレッドニーの映像を見たい方は是非どうぞ↓
チャコジャイアントゴールデンストライプニー
学名:Grammostola pulchripes
- 地表棲
- 餌食い ★★★★★
- 大人しさ★★★★★
- 丈夫さ ★★★★★
- 値段 ベビー:4,000円くらい
- アダルト:2万円以上
- 体長は最大8cm程、レッグスパンは16cm以上
- メスの寿命 10年以上
パラグアイだのアルゼンチンあたりに住む大型美種タランチュラです。
チャコジャイアントゴールデンストライプニー、略してチャコジャイ。
Grammostola属の中でもかなりの大型です。
これもまたきれい、丈夫、おとなしい、大きい、毒性が低い、であります。
黄色のストライプがすねから膝に入り、黒いからだとのコントラストが目を引きます。
また、Grammostola属の中では成長速度が一番早いのではないかと思います。エサ食いが良いです。
また例によって「おとなしすぎる」クモでもあります。
↓この種も動画を出しました。
ローズヘアー(チリアンコモン)
学名:Grammostola porteri
- 地表棲
- 餌食い ★★★☆☆
- 大人しさ★★★★★
- 丈夫さ ★★★★★
- 値段 ベビー:5,000円以上
- アダルト:2~3万くらい
- 体長は6cm程、レッグスパン12㎝ほど
- メスの寿命 10年以上
みんな大好きローズヘアーです。チリアンコモン、チリコモとも呼ばれ、チリで見られるそうです。
悲しいことに2015年だか2016年だかに原産地であるチリの輸出が閉じてしまいまして、希少な種類になりました。はるか昔は野生捕獲個体が安く売られていたのですが,仕方がありません。
丈夫でおとなしく、きれいなタランチュラですがレアな種類になりつつあります。
チリアンレッドローズ
学名:Grammostola rosea
- 地表棲
- 餌食い ★★★☆☆
- 大人しさ★★★★☆
- 丈夫さ ★★★★★
- 値段 ベビー:6,000円以上
- アダルト:2~3万くらい
- 体長は6cm程、レッグスパン12㎝ほど
- メスの寿命 10年以上
チリアンコモン(ローズヘアー)と同じシルエットだけど綺麗な紅を見せてくれるやつ。
チリアンローズとも呼ばれますがローズヘアーと紛らわしいので、私はチリアンレッドローズと呼んでます。
チリアンコモンと同様の理由で、著しく希少になりつつある種類ですが性質、飼育方法も大体同じで、とても飼いやすいです。
メキシカンレッドランプ
学名:Tliltocatl vagans (旧Brachypelma vagans)
- 地表棲
- 餌食い ★★★★★
- 大人しさ★★★★☆
- 丈夫さ ★★★★★
- 値段 ベビー:5,000円くらい
- アダルト:2万円くらい
- 体長は7cm程、レッグスパン14㎝ほど
- メスの寿命 10年以上
メキシコからグアテマラやエルサルバドルにかけて見られるとされています。
レッドランプ(赤い尻)の名前の通り、黒いシックな体に赤い尻毛を生やしています。
筆者の印象として、この種類はめちゃくちゃ成長が早いです。
性別が♀の個体であっても3年ほどでマックスサイズになるので、そのボリュームのあるからだを長く鑑賞できます。
同時に、餌食いもとても良いので餌やりがとても楽しいクモでもあります。
マニア向け余談
本種はつい最近(2019年)、Brachypelma vagansからTliltocatl vagansに学名が変わりました。他のBrachypelma属(例えばメキシカンレッドニーBrachypelma hamoriiなど)とは分類学的に少し離れていると結論されています。
Web上でメキシコレッドランプをBrachypelma vagansとしているサイトも間違っているわけではなく、更新してないだけです。
ブラジリアンブルー
学名:Pterinopelma sazimai
- 樹上棲
- 餌食い ★★★★★
- 大人しさ★★★★☆
- 丈夫さ ★★★★☆
- 値段 ベビー:5,000円くらい
- アダルト:2万円以上
- 体長は4~6㎝程、レッグスパン11㎝~13㎝ほど
- メスの寿命 10年以上
専用の記事を↓に載せましたので、おとなしくて派手なやつが欲しい方はぜひご覧ください。
アンティルピンクトゥー
学名:Caribena versicolor
歩く宝石、アンティルピンクトゥーです。
- 樹上棲
- 餌食い ★★★★★
- 大人しさ★★★★★
- 丈夫さ ★★★☆☆
- 値段 ベビー:12,000~15,000円など時価
- アダルト:3万円以上
- 体長は4~6㎝程、レッグスパン10㎝~12㎝ほど
- メスの寿命 10年以上
2020年8月追記:最近希少になり高騰しています。
ここまでで紹介してきたバードイーターどもとは違い樹上棲です。
ふわもこ小型(レッグスパンが12cm以下)の樹上棲入門種。
走り回ることはせずおとなしいです。もちろんそこらへんのバードイーターよりは早いですけど。幼体を突付くと素早く走り回ります。
※最近アンティルピンクトゥーを死なせた報告が時々あるのですが、通気が悪い飼育容器で飼っていたことが主な原因として挙げられます。この種だけでなく樹上棲の種類は、タランチュラの中でも特に通気にうるさいです。できるだけ通気が良いケースで飼育してください。
まとめ
飼いたいクモは見つかったでしょうか。
タランチュラ沼に浸かっていけば性質がどうかなんて気にしなくなりますよ。
紹介した種類の内、アンティルピンクトゥー以外(つまり地表棲)は↓
アンティルピンクトゥー(樹上棲)は↓
以上よろしくお願いいたします。
補足
そもそも大人しい種類はバードイーター(南北アメリカに生息するタランチュラ)に多く、その中でも特にゆるキャラっぷりを発揮するのは以下の属です。
- Brachypelma属
- Grammostola属
- Aphonopelma属
Brachypelma属にはメキシカンレッドニーなどが、Grammostola属にはローズヘアーやチャコジャイが属しています。この3つの属はどの種類を選んでも基本的におとなしい個体が多いので、タランチュラ入門には特におすすめです。
また、ブラジリアンブラックという種は可愛くて人気がありますが、そこまで初心者におすすめできるわけではないかな~と思いつつあります。理由も↓の動画で話しているのでぜひご覧ください。
奇虫販売
当サイトではタランチュラ・サソリの通信販売を行ってます.定期的に更新しております。是非ご覧ください。