メキシカンレッドニーについて基本的な情報と飼育方法を紹介します。
【2020/10/06追記】
動画にしました。メキシカンレッドニーの映像を見たい方は是非どうぞ↓
サイトをご覧になっている時点で在庫があるか分かりませんが、時々は入荷していますので暇なときにチェックください↓
目次
基本情報
- 学名:Brachypelma hamorii
(以前まではBrachypelma smithi) - 分布:メキシコ
- Brachypelma属
- 地表棲
- 値段 ベビー:5,000円~
- ♀:2,3万円~
- 体長は最大7cm程、レッグスパンは18cm程
- 温度目安:25~35℃
- 湿度目安:準多湿
(床材が常に少しだけ湿っている。指で押したときに水が出ない) - 毒性:弱いとされる
- 性質:おとなしい
- 初心者向き
おそらくタランチュラに興味があれば知っているであろう種。タランチュラ飼育者の中では知らない人はいないでしょう。
- 丈夫
- おとなしい
- 毒性が弱い
- 成長が早い
という4つの点から初心者に最もおすすめできるタランチュラと言えます。
その他のBrachypelma属
学名はBrachypelma hamoriiといい、Brachypelma属に属すわけですが
メキシカンレッドニーに限らず、Brachypelma属のすべての種が初心者向きです。
どの種も
- 丈夫
- おとなしい
- 毒性が弱い
- 成長が早い
という性質はほとんど変わらないので、以下に挙げるような種もぜひ飼育してみてください。
メキシカンレッドレッグ(Brachypelma emilia)
メキシカンファイアレッグ(Brachypelma boehmei)
メキシカンサルファ(Brachypelma albiceps)
メキシカンゴールデンレッドランプとも呼ばれる
飼育方法
地表棲のタランチュラ飼育方法で事足ります。
25℃以上で、暑い分には35℃とかになっても大丈夫です。メキシコをなめないでください。
高温の時は蒸れを防ぐため、通気が良い状態を特に保ちましょう。
湿度は準多湿くらい、床材を指で押したときにギリギリ水が染み出てくるかどうかってくらい。できるなら多湿部分と乾燥部分をつくり、クモに選ばせる。
体長3㎝未満くらいだったらベビーの飼育方法を参照ください。
乾燥させたほうがいいんじゃないの?
「メキシコだから乾燥した環境で生きているんじゃないの?」「湿らせないほうがいいんじゃないんですか?」といった質問が来ることがありますが、
これに対する回答は、A. どっちでもいいです
上に示した2つの写真の内、1枚目は乾燥、2枚目は多湿環境での様子です。
これらどちらのの飼育環境でも体調(エサ食いなど)に大した変わりはなかったと思います。
また以下に示す2つの画像はメキシカンレッドニーに関する、ある論文から持ってきた画像です。
※39は別種にも見えますが、遺伝子的にはメキシカンレッドニーらしい
これら2つから生息環境がなんとなく分かるわけですが、土を見るとそこまで乾燥しているわけではないことが分かります。
よって準多湿くらいが良いかなと思われるわけです。
ただ、本当に丈夫な種類なので水分補給できればなんでもいいと思います。
※もちろん幼体の間は、乾燥はNGです。どんな種類でも幼体は多湿で飼うのが無難です。
オタク向けの小話
※初心者の方は飛ばしてください。
学名のBrachypelma hamoriiって本当はB.smithiの間違いじゃないの?、とか
アカプルコレッドニーの学名はB. annithaじゃないの?とかいう質問については以下をご覧ください。
終わりに
よいクモです。ぜひ飼育をご検討ください。
参考文献
Medoza, J. & Francke O. (2017). Systematic revision of Brachypelma red-kneed tarantulas (Araneae: Theraphosadae), and the use of DNA barcodes to assist in the identification and conservation of CITES-listed species. Invertebrate Systematics, vol. 31, 157-179
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