樹上棲タランチュラの飼育方法です。
主にPoecilotheria属やAvicularia属などがあたります。
種類紹介と合わせてご覧ください。
飼育容器
樹上棲タランチュラを飼う上で、できればこだわりたいのが飼育ケースです。
ポエキロなどの場合
グーティサファイアオーナメンタルなどのポエキロテリア属(Poecilotheria)は、からだが長いです。
よって高さがあるケージが推奨されます。
生体がのびのびできるし、何よりかっこいい。
↓このグラステラリウムナノなんかはぴったりです。
縦×横×高さが21.5×21.5×33cmでまさにポエキロ用
そこらへんのプラケースやプラスチック容器でもいいでしょう。
これは管理人のPoecilotheria regalisの飼育ケースです。
100円ショップで見つけたプラ容器(多分、梅酒とか作る用)のものに穴を開けて作成しました。金があればグラテラ買ってます。
アヴィキュラリアなどの場合
アヴィキュラリア属やアンティルピンクトゥーなどの大きくない種の場合
まあなんでもいいです。(管理人がアヴィあたりに興味なし)
プラケースがいいです。体長の3倍くらいあれば十分です。
クリアスライダーは見た目がきれいで観察がしやすいです。空気穴が小さいので蒸れに注意してください。追加の空気穴を開けるか、暖房器具から少し離しましょう。
流木、コルクバーグ
野生下では樹木の近くで生活しているので流木やコルクバーグを入れてやります。
生体が落ち着くというメリットと、あと単純にかっこいい。
ここまでちゃんとする必要はないですが
豪華なテラリウムを作り上げると、上級市民になったような気分が味わえてグッドです。
床材と湿度・温度
床材
これらの種類はあまり地面に下りません。(ずっと地面でうずくまっているときは何か異常がある)
よって床材を深く敷くということはしなくていいです。
上述した流木が固定できるくらいのピートモスやヤシガラを敷きます。
流木入れなければ、床材は適当でいいです。湿度が保てるくらいで。
湿度
ここではポエキロテリア属、アヴィキュラリア属に関して言及します。
どちらも多湿(80%)、25℃~28℃くらいが良いとされています。
飼育している部屋の環境にもよりますが、週2くらいで霧吹きするとよいです。
湿度ですが、私がおすすめするのは床材の下半分50%くらいを水で浸すという方法です。これによって下半分を中心に、床材全体が”じっとり”すると思います。しっとりでなくじっとりでいいです。ちょっとべちゃべちゃかな?くらいで問題ないです。遠慮して、しっとりくらいにしていると頻繁に加水しなければならなくなります。(乾燥を好む種は別です。)
この時に、いわゆる「霧吹き」は使わず、洗浄瓶やコップを使って床材に水を加えてください。洗浄瓶とは↓のようなもの、これも100円ショップの園芸コーナーとかにあります。
↓の画像では右側から水を加え、左側の底部分に染み渡っていくような感じ
なぜ霧吹きを使わないのかですが、クモを刺激しないためです。霧吹きに驚いたクモが刺激毛を飛ばしたり、走り回って脱走してしまいそうになったりということは防ぎたいからです。霧吹きを使うよりも、洗浄瓶やコップで静かに水を床材に加えるのが、クモを刺激しない良い方法と考えています。
空気中の湿度を保つために霧吹きのほうが良いのでは?という意見があるかもしれませんが、床材から蒸発していく水分で十分だと考えています。
ポエキロやアヴィといったグループは特に敏感なので霧吹きは推奨しません。
給水
飼育ケースの中のスペースに余裕があれば水入れを設置することをお勧めします。
無くとも、床材に口を付けて水を飲んだりしますので必ず設置しなければならないわけではありません。
エサ
コオロギやデュビア、レッドローチ、ミルワーム、ジャイミルが良いです。
食欲は種類にもよりますが、サソリ以上ムカデ未満という感じでちょうどいい(?)です。
週に1回お腹のサイズくらいのエサを与えましょう。
コオロギを手で掴みたい人以外は↓を買うんだ。
本来は水草を掴む用のピンセットだけどめちゃ長くて使いやすいです。
10cmくらいのピンセットだと間違って指噛まれますからね。
2個のうち1個はお箸にでもしてください。(27cmピンセットの単品が売ってない)
注意するべきは太らせすぎです。
あまりにも太らせすぎるとお腹を引きずり、壁面との接触部が不衛生になったり傷つけやすくなることがあります。あと間抜けな個体だと、地面に落ちてケガをする。
拒食・脱皮
詳しくは↓
まとめ
タランチュラ飼育者あるある~
樹上棲タランチュラを飼い始めるとテラリウムを始めたくなる。
奇虫販売
当サイトではタランチュラ・サソリの通信販売を行ってます.定期的に更新しております。是非ご覧ください。