地中性タランチュラの飼育方法を紹介します。
バブーンやアースタイガーと呼ばれる種類はこの飼育方法でいけます。
主な種類としてウサンバラオレンジ、コバルトブルー、ゴールデンブルーレッグバブーンなどがありますね。
地中棲の飼育方法とは言ったものの、米びつに土入れて霧吹きをするっていう作業です。
タランチュラどもも姿をなかなか見せてくれません。
蜘蛛飼ってるのか土飼ってるのか分からなくなります。
まあむしろそれがいいみたいなところある。
そもそもタランチュラ全般、樹上棲でなければ野生下では穴を掘って生きております。
私たちが「地中棲」「地表棲」などとカテゴライズしているのは飼育下で積極的に穴を掘るかどうかというところにだけ見ているというわけです。
別にそこらへんをスミシィやチャコジャイが歩いているわけじゃないぞ
それぞれの属や種特有の注意点などには言及していません。そのような詳細についてはできるだけ調べたり、購入したお店の人に聞いてください。
飼育容器
プラケースがいいです。体長の3倍くらいあれば十分です。
クリアスライダーは見た目がきれいで観察がしやすいです。空気穴が小さいので蒸れに注意してください。追加の空気穴を開けるか、暖房器具から少し離しましょう。
あとはダイソーとかの100均に売ってるシューズボックスやタッパー、米びつでも飼えます。穴はあけてやってください。
床材を深く敷くので高さのない浅い容器はやめてください。
フラットタイプのケージは向かないですね。↓こういうやつは避けましょう。
地中棲に特におすすめなのは米びつですよ。↓のような
これの横面の上部に穴をあけるといい感じです。
床材
バーミキュライト、ピートモス、ヤシガラなどを深く敷きます。ケースの高さの半分以上敷けば十分です。
生体を入れて一日もすれば立派な巣穴を作ってくれますよ。
湿度高めを好む種の場合はミズゴケもいいです。ミズゴケを使う際は、薬品がついている場合があるので一日水に浸して使ってどうぞ。
ダニが発生した場合は燻炭を床材の10%ほど混ぜてみてください。
湿度・温度
湿度ですが、私がおすすめするのは床材の下半分50%くらいを水で浸すという方法です。これによって下半分を中心に、床材全体が”じっとり”すると思います。しっとりでなくじっとりでいいです。ちょっとべちゃべちゃかな?くらいで問題ないです。遠慮して、しっとりくらいにしていると頻繁に加水しなければならなくなります。(乾燥を好む種は別です。)
この時に、いわゆる「霧吹き」は使わず、洗浄瓶やコップを使って床材に水を加えてください。洗浄瓶とは↓のようなもの、これも100円ショップの園芸コーナーとかにあります。
↓の画像では右側から水を加え、左側の底部分に染み渡っていくような感じ
なぜ霧吹きを使わないのかですが、クモを刺激しないためです。霧吹きに驚いたクモが刺激毛を飛ばしたり、走り回って脱走してしまいそうになったりということは防ぎたいからです。霧吹きを使うよりも、洗浄瓶やコップで静かに水を床材に加えるのが、クモを刺激しない良い方法と考えています。
空気中の湿度を保つために霧吹きのほうが良いのでは?という意見があるかもしれませんが、床材から蒸発していく水分で十分だと考えています。
温度は25℃~30℃前後にしておけばよいです。夏場以外はパネルヒーターかなんか必須ですね。温室で管理するのが一番楽です。
再三再四言いますが、それぞれの種に最適な温度、湿度を調べることをおすすめします。
給水
めちゃめちゃ水を飲みます。
床材へ加水された水分を飲むので、水入れは必ず設置しなければならないわけではありません。
もし水入れを設置したい場合、定住する過程で土を掘り返すので、巣穴が完成するまでは水容器を置かないで待ちましょう。巣穴があらかた完成してから水容器を入れます。
100円とかで買えるしょぼいお皿とかでいいです。
ただですね、どうしても水容器に掘った土を入れたいんじゃ!っていう個体が時々いるのですよ。どうしようもない奴らだ。
エサ
コオロギやデュビア、レッドローチ、ミルワーム、ジャイミルが良いです。
食欲は種類にもよりますが、サソリ以上ムカデ未満という感じでちょうどいい(?)です。
週に1回お腹のサイズくらいのエサを与えましょう。
コオロギを手で掴みたい人以外は↓を買うんだ。
本来は水草を掴む用のピンセットだけどめちゃ長くて使いやすいです。
10cmくらいのピンセットだと間違って指噛まれますからね。
2個のうち1個はお箸にでもしてください。(27cmピンセットの単品が売ってない)
タランチュラは絶食に強いですが、地中棲の場合はかなり粗食にさせたほうがよかです。なぜなら食べカスの排除が困難だからですね。
捕食する際に穴に引きずり込んで食事をするため、あんまり餌を与えて食べ残されるとすぐ臭くなりますよ。
あとは他の地表棲や樹上棲でもそうですが、あまりにも太らせすぎるとお腹を引きずり、床材との接触部が不衛生になったり傷つけやすくなることがあります。
前述したエサ虫のうちでデュビアについてはあんまりおすすめできないかもしれません。というのはデュビアどもは土に潜る性質があり、クモが見つけられなくなる場合があるからです。(まあほっといて見つけたときに食べるから問題ないが)
拒食・脱皮
エサを食べない、つって焦らなくていいです。気になってケージ揺らしまくったり、いじってみたりするとそれこそストレスです。
また1週間くらいしてからコオロギを落としてみてください。それでも食べなかったら多分脱皮前です。脱皮後しばらくしてから餌をあげましょう。
タランチュラの脱皮は、一度仰向けになり上に向かって殻を脱ぎ捨てます。仰向けになっているからと言って死んでいるわけではないのでよろしくお願いします。
で、地中棲だの樹上棲だったら
「うつぶせのまま脱皮しそうな時があるのですが、うつぶせのままでの脱皮はほぼ失敗します。静かに仰向けにしてあげてください。」
っていう注意を喚起するんですが、
こいつら地中棲に関しては別に何も考えなくていいです。
そもそも地中棲の種類は脱皮がめちゃめちゃうまく、狭い巣穴でもぬるっと脱皮します。
あと、そもそも巣穴の中に手を突っ込んでひっくり返すとか無理。
暖かい目で見守って下さい。まあ見えないんですが。
あと卵を持っていると食べなくなります。そっとして刺激を与えないようにしましょう。
そもそも元気がなかったら湿度や温度を疑ってください。それかダニ。
隠れ家、シェルター
いらねえ!
まとめ
みなさんも積極的に土を飼っていきましょう。
以上よろしくお願いいたします。
奇虫販売
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