メガボールってやつを紹介します。
飼育方法はタンザニアオオヤスデに似ています。
しかし、飼育難易度めちゃ高い虫です。
目次
メガボールとは?
学名:Sphaerotherium hippocastaneum
ネッタイタマヤスデとも呼ばれます。
でかいダンゴムシと勘違いされやすいですが、タマヤスデというヤスデです。
大きさは丸まった状態で直径7〜8センチほど。
価格と寿命
爬虫類ショップやイベントでお値段、6000円から1万円くらいで買えます。
寿命は飼育下ではもって半年、アジア産のタマヤスデでは2年~3年の記録もあります。
飼育方法が確立されていないため、これくらいの短命で死んでしまうことが多いです。
飼育容器
プラケースがいいです。体長の3倍くらいあれば十分です。
クリアスライダーは見た目がきれいで観察がしやすいです。空気穴が小さいので蒸れに注意してください。追加の空気穴を開けるか、暖房器具から少し離しましょう。
湿度・温度
- 湿度 高め、70~80%くらい
- 温度 20℃前後
常に床材が湿っているくらいにはしてください。
水入れを設置した側半分を濡らし、もう半分は水を加えないようにすると湿度勾配ができて好ましいです。
床材
床材はエサにもなる腐葉土を入れてください。100均とかの薬品がついているものは避けたほうが無難です。
10cmほど、気持ち厚めに敷いてください。
給水
水入れは必要ありません。
飼育ケースの中を常に湿らせておいてください。土に口をつけて飲みます。
おぼれないような浅い水入れをつかったり、水入れにミズゴケをぶちこむなどして溺れないように配慮してください。
エサ
腐葉土を与えるのが良いとされています。
しかし、腐葉土が発酵しすぎていると食べないという報告があるので注意します。
(”発酵しすぎている”かどうかってどうやって判別するんや……)
あと、ハイゴケを食べさせているブリーダーがいます。これは試す価値があります。
タンザニアオオヤスデみたいにキノコ食べたり、昆虫ゼリー食べたり、野菜食べたりしません。こう書くと、いかにタンザニアオオヤスデの飼育難易度が低いかわかります。
脱皮
脱皮します。ヤスデだからね。
脱皮直後はそっとしておいてください。
多頭飼育
広い飼育ケージなら可能です。喧嘩とかしません。
後述するホウセキタマヤスデとも同居は可能です。長く飼育できるかは別として。
隠れ家、シェルター
特別、シェルターなどを用意する必要はないです。
床材を厚めに敷いて潜れるようにしましょう。
メガボール用腐葉土開発の歴史
オタク向けの部分なので、興味なかったら読み飛ばしてどうぞ。
一般的には、腐葉土に菌糸を混ぜたものをエサにすることが多いですね。ミミズなどは土を食べる一次分解者ですが、このメガボールはそのミミズなどのフンを食べる『二次分解者』であることがわかってきたんです。そこで、当店ではオリジナルのエサをつくって売っています。
引用:https://www.excite.co.jp/News/bit/00091208963345.html
どうやら爬虫類倶楽部が主導でメガボール用の床材兼エサを開発したことがあったようです。これです↓
これは弊社で使っていた用土を爬虫類ショップの社長が「是非、商品化してくれ」とのことで製品化したオリジナルのメガボール、ヤスデなどに最適な床土です。防腐剤無添加の完熟腐葉土を発酵させたものでカルシウムや有機土壌が含まれています。メガボールのような生物は微量の防腐剤にも敏感で摂取すると簡単に死んでしまいます。このメガソイルは完全無農薬、防腐剤Freeの天然素材を完熟させた物ですから安心してご使用頂けます。袋には微細な穴が空いていますが発酵時のガスを放出する為の穴ですので心配ご無用です。全国の専門店でお求め下さい。
引用:https://repjapan.exblog.jp/11943348/
ただ、このメガソイルもう売ってないです。なんなんでしょうね。
まとめ
頼むからだれか飼育方法を確立してくれ。
ホウセキタマヤスデ
そういえばホウセキタマヤスデというのもいます。
こちらは色が鮮やかですね。
こいつはメガボールとは呼ばれず、海外でキャンディボールなどと呼ばれます。
飼育にチャレンジされる方は同様の飼育方法をお試しください。
こいつも長期の飼育記録がないです。良さそうな飼育方法を見つけた方はぜひ啓蒙をお願いいたします。
奇虫販売
当サイトではタランチュラ・サソリの通信販売を行ってます.定期的に更新しております。是非ご覧ください。